国際女性デーにちなんで(2022/5/25)
3月8日は国際女性デーでした。発展途上国における基本的な女性の権利や解放、健康の維持、先進国においては、女性のリーダーシップ、真の男女平等などを推進する動きが、世界中で年々広がってきています。
今年の国際女性デーにちなんでPositive impact Events(イギリス、マンチェスター本部)の代表、Fiona Pelham氏にイベントセクターにおける課題など伺いました。
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イベントは国際的なジェンダー平等を促進する力を持っています。国際女性デーにおいて、これは非常に重要なトピックです。さらに、ジェンダー平等は、気候変動対策を含む国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進する上で重要な役割を果たします。それらの問題について女性の意見やアイデアを聞くことで、世界の問題を解決するための貴重な視点を得ることが出来るからです。
男女平等参画を阻むイベントでの問題点として、イベントの登壇者が全員男性であること、講演者が男性ばかりで、女性の講演時間が短いこと、イベントスタッフのマネージメント層がすべて男性であること、イベント参加者が男性の方が多いこと、イベントにおけるアクティビティが「男性」の特性をターゲットにしたものであること、女性参加者や講演者のニーズが考慮されていないこと、スポンサーやサプライチェーンが男女平等参画を実施していないこと、等が挙げられます。
以下は、先に述べた問題を軽減し、イベントでの男女平等参画の実施を促進することができる良い方法です。
それらには、イベントのマネージメント層の少なくとも半分が女性であることを確定し、企画に女性の視点を取り入れること、イベントでの講演者の少なくとも半分が女性であり全員が平等に話す時間を持つようにすること、女性スピーカーや参加者の様々なニーズを考慮すること、参加者がジェンダー差別に気づいた場合、スタッフが今後のイベントに向けて学習できるよう、発言を促すこと、サプライヤーやスポンサーの調査を行い、男女平等が実践されているか確認すること、また、イベントにおいて男女平等を実施することを公約し、リーダーシップを取ることにより、世界のイベント部門の変革に貢献すること、等が含まれます。
また、以下のPositive Impact International Women's Day ツールキットにて、更に最良の方法についてのアイデアを紹介しています。是非、ご覧ください。
https://www.positiveimpactevents.com/resources/breakthebias-on-international-womens-day-2022 (⇒Positive impact Events ウェブサイトへ:英語のみ )
―――以上、Fiona Pelham氏より寄稿―――
次に、ジェンダーレスイベントの好事例として国際的に有名なものを紹介いたします。
① Vinyl Plus(国際的なサステナビリティ促進団体)のイベント「She Runs- Active Girls Lead 2019」
このイベントは、35カ国から2,500人の女性が集まり、スポーツを通じて女性の解放、リーダーシップ、健康を促進することを目的と開催されました。
Environmental Action with She Runs - Active Girls' Lead - VinylPlus
(Vinyl Plusウェブサイトへ:英語のみ)
② サウスバンクセンター(イギリスのロンドンにある芸術関連複合施設)では、女性たちがすべての女性の未来について講演やワークショップを行う「Women of the World Festival」が開催されています。2022年は3/11~13に開催。
「Women of the World Festival(WOW)」は、ロンドンを拠点に2010年から毎年開催されている芸術と科学の祭典で、女性と少女の功績を称えると同時に、彼女たちが世界中で直面している障害に目を向けています。世界的なフェミニスト運動として、新しい世代の若い女性や少女にインスピレーションを与えることを目的としています。
その他、イギリスのケンブリッジ、香港、エチオピア、オーストラリア、アイスランド、ニューヨーク、エジプトなどにサテライト会場があり、今年は、トルコのイスタンブールでも3/19~3/20に開催され、その潮流は世界全体に広がりつつあります。
(The WOW Foundation ウェブサイトへ:英語のみ)