「サステナビリティ・コミュニケーション[※1]」を行う重要性
2024年7月12日
日本国内のSDGs認知率は9割超で(電通の生活者調査により)、サステナビリティが消費者の重要な関心事となっています。しかし、企業・団体の情報開示の義務化が進む中で、グリーンウォッシュ[※2]の問題が指摘されています。環境やサステナビリティへの取り組みなどを過剰にアピールすることで、消費者に誤解を与え、真の問題解決から遠ざかる可能性があります。
グリーンウォッシュを避けるために、誠実なコミュニケーションを促進することを目指し、昨年、株式会社電通グループより、その重要性と注意点に焦点を当てた(実例を含)、「サステナビリティ・コミュニケーションガイド2023」が発行されました。
このガイドで、グリーンウォッシュのリスクと具体例の解説に加えて、コミュニケーションの各段階におけるチェックリストが提供されており、さらに世界の主要なルールも掲載されております。
詳細は【サステナビリティ・コミュニケーションガイド2023】をご覧ください。
https://www.group.dentsu.com/jp/sustainability/pdf/sustainability-communication-guide2023.pdf
※[1]「サステナビリティ・コミュニケーション」
サステナビリティ・コミュニケーションは、企業や団体が自らの環境や社会に対する取り組みを、誠実かつ公正に発信する活動です。具体的には、環境保護、社会貢献、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)への配慮など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや商品・サービスの価値をウェブサイトやメディア、SNS、イベントなどを通じて伝えることを指します(「サステナビリティ・コミュニケーションガイド2023」による)。
※[2]「グリーンウォッシュ」
グリーンウォッシュとは、実際には環境やサステナビリティへの取り組みが不十分であるにも関わらす、それを過剰にアピールすることです。例えば、製品や企業活動が環境に優しいと強調する一方で、不都合な事実を隠すことがあります。このような行為は、消費者に誤解を与え、真の問題解決から遠ざける可能性があります。さらに、グリーンウォッシュを恐れるあまり、企業がサステナビリティに関する情報発信を控える「グリーン・ハッシング」も問題視されています。このような行為は、利害関係者が必要な情報を得られなくなるため、結果的にサステナビリティの推進を阻害する恐れがあります。(「サステナビリティ・コミュニケーションガイド2023」による)