Withコロナ時代-海外イベント事例のご紹介(IMEX編)
新型コロナウイルス感染症の拡大により、各産業に大きな影響を与えています。イベント分野も例外ではありません。この厳しい状態で、従来「実物(リアル)」で行われていた見本市・展示会は、最新の技術を利用することで、新たな形で開催され始めています。
本日、MICE[1]における世界的な見本市である「IMEX」が採用した代替案「PlanetIMEX」をご紹介いたします。
「IMEX」「PlanetIMEX」とは?
「IMEX」とはIMEXグループによる、MICEにおける世界的な見本市です。ドイツのフランクフルトとアメリカのラスベガスで年1回開催され、この分野で最大のイベントとして認められています。観光、コンベンション、ホテルやイベント運営などはもちろん、それら以外にも、幅広い業種、業界の企業・団体も多数参画しています。
世界中のイベント分野へ大きな影響を持っています。その影響力を発揮していくため、近年開催しているIMEXでは、2015年に定められたSDGsへ貢献できるように、多くの取り組みが行われています。
《以前、紹介されたIMEXのSDGsへの取り組みは、こちら》
新型コロナ禍の影響で、5月12日‐14日に開催する予定だったIMEXフランクフルトがキャンセルされました。そこで「PlanetIMEX」という3D技術に基づくオンライン化されたイベントが同じ時期に開催されました。
◆PlanetIMEXの実施要項
・開催期間:2020年5月12日‐14日(3日間)
・場所:オンライン開催(ウェブページのロビーとZOOM)
・参加対象:だれでも(一部限定者のみ)
・参加費用:無料(一部有料)
・公式サイト:https://planetimex.com/(英語)
◆プログラムの特徴
・3D技術を利用し、イベントの時空間を可視化/視覚化した。
・ゲーム要素を取り入れたプログラムを設計したことで、参加者がより楽しい体験をすることができた。
◆プログラムの内容
教育(左)、コミュニティ(真中)、ネットワーキング(右)をテーマとして3つの島が構成されました。
①教育の島
└MICE業界の様々な専門家が主導したオンライン会議を開催
└オンライン疲れを防ぐため、1つのセッションは30分‐2時間程度
└概念や事例、ノウハウなどを紹介し、幅広く参加者に共有
②コミュニティの島
└IMEXグループや関係者についての情報(例、お知らせ、募金活動、最新のSNS活動など)を、この島で共有
③ネットワーキングの島
└ビジネスマッチングの場として、関連サービスを提供する企業の情報を掲載
└サービスに関心のある方と提供者が直接交流
今回ご紹介したPlanetIMEXから、何か新たなヒントを得られるのではないでしょうか。
実際のイベントを開催することが難しくなりますが、最新の技術を利用することで、新たな形でイベントの開催が可能になり、そしてビジネスの創出にもつながっていきます。
[1] MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称です。(※日本政府観光局のサイトにより)