コロナ時代に応じるイベント業界の「ニューノーマル」(2021/6/21)

新型コロナウイルスの感染拡大に備えて、日本国内でも緊急事態宣言が発令されたことによって、従来にはなかったような「新しい生活様式」が生まれています。このような時代における大きな転換期のことを「ニューノーマル」と呼びますが、イベント自体がニューノーマルの時代に合わせ、どのようになるか、Positive Impact Events代表のフィオナ氏にインタビューを行ないました。

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Q:コロナ時代に応じるイベント業界の「ニューノーマル」とは?

A:コロナがイベント業界を変えたことは明らかです。現在は、数千人が参加する大規模イベントが開催できなく、おそらく2021年にも開催には困難を要するでしょう。ただ、それが「イベントを終わらせる」という意味ではありません。なぜなら、イベント専門家たちが革新的ですから。イベントとは、2人以上の人が集まることです。バーチャルイベント、ハイブリッドイベント、対面イベントのいずれかになります。

コロナ時代に応じるイベント業界の「ニューノーマル」とは、「バーチャル」または「ハイブリッド」の形で開催されるイベントになるのでしょうか。しかし、忘れてはいけないのは、イベント自体が「目的を達成することにより生まれた価値」「人と人とのふれあい機会の提供」「国連のSDGs達成への貢献」に焦点を当てることです。

Q:「ニューノーマルの適用」と「サステナビリティ(持続可能性)の継続」は、どのようにバランスが取れるのでしょうか。

A:「サステナビリティ(持続可能性)」と言えば、「おまけ」または「やっておいても損はないこと」と考えがちですが、実際にはそうではありません。サステナビリティ(持続可能性)は、私たちの業界の存続を意味しています。気候変動枠組条約(UNFCCC)が「社会が気候変動への対応に失敗した場合、イベント業界が存在しません」と警告しました。
(※詳細は、こちら) 

したがって、「ニューノーマル」「サステナビリティ(持続可能性)」を2つの別個の相容れない存在として考えるべきではありません。イベントが開催されるたびに、国連のSDGsが推進され、社会的・経済的目標が達成され、気候変動への対応に対する私たちの責任が示され、すべての人のためになる世界が構築されるように、サステナビリティ(持続可能性)がイベント業界の「ニューノーマル」になるように、努力しなければなりません。

Q:コロナ禍でヨーロッパのイベント業界の現状を教えてください。

A:現在、ヨーロッパでは対面式のイベントは、ほとんど行われていません。2020年には、スポーツイベントやお祭りなどの大型イベントはすべて中止となりましたが、2021年には、サマーフェスティバルが計画されていて、また、観客がソーシャルディスタンスを確保しながらスポーツ観戦することが許されているため、2021年には、イベント業界が回復するのではないか、という期待があるようです。そのため、イベント業界では多くの企業がバーチャルイベントに転換しています。例えば、イベント業界最大級の展示会であるIBTM(https://www.ibtmworld.com/)とPlanet IMEX(https://planetimex.com/)は、今年もバーチャルの形で開催され、2021年には対面式の展示会を計画しています。

上記の内容について、何か気づきや感想などがございましたら、ぜひPositive Impact日本事務局(pij@cerespo.co.jp)にご連絡ください。

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